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岡本裕晴氏

議会での打ち合わせを終え、夕方からVP工場へ。約30年前に岡本裕晴氏により開発された繊維製品の形状記憶加工:VP加工 ミラクルケア。長年、主に形状記憶シャツとして愛用され、全世界で約30台の機械が導入され、数億枚の商品を販売。今は、国内に2台。その1台を昨年、東洋紡の富山県の工場から福山市芦田町へ移設。岡本氏との出会いは、伊藤忠商事退職後、米国の新たな加工薬剤:ナノテックスの日本の窓口として一緒に仕事をし独立当初、大変助けて頂きました。3年前に久しぶりに再会し、シャツではなく、Tシャツ・ジーンズ・タオル等新たな製品へのVP加工の可能性を感じ、昨年10月に株式会社福山VPセンターを設立。当時88歳という高齢でしたが、再度この技術を繊維業界に広める事を使命に精力的にニューヨーク・日本を行き来されていました。しかし、突然、昨年12月に余命1ヶ月の宣告を受け、今年1月初旬に志半ばでお亡くなりになりました。お亡くなりになる数時間前まで、VP加工への思いをメール頂き、事業への並々ならぬ強い思いを託されました。微力ですが、繊維産地の為にその思いを何とか繋ぎたいと思い、1年が経ち、稼働まで、あと少しのところまで。まだまだ課題もありますが、来年の稼働に向けて前に進めていきます。

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